左官壁を楽しむ家

大阪府枚方市のS様邸です。

UOVOプロデュースの一番の強みは、お客様と何度も打ち合わせを重ね、予算の範囲内でできる限り「お客様の理想に近づける」ことなのですが、その特徴がよく現れた施工事例になりました。

セキュリティの関係上たくさんは載せられませんが、特に和の雰囲気を愛するお客様の思いが強く現れた写真をいくつか公開します。

 

【和室】

琉球畳の品のある和室の壁は弊社グループの株式会社中野組の女性左官職人さんが「版築風塗り壁」の技術を使用して塗り上げた雲海の風景になっています。

版築でアートを、というのは左官業を100年近く営む中野組にとっても初の試みでした。

しかしお客様の「どうしてもこの部屋に左官で雲海を作って欲しい」という思いに答えて、壮観さを再現しながらも版築で実現可能であるデザインを考えたり、塗料の配合など試行錯誤して作り上げることができました。

カラーは清水焼の塗料を使用して日本らしい自然な色の温かみを出し、空はフラット、雲は凹凸が出るように、山肌はそびえ立つように…など部分ごとに違う塗り方で質感も変えてあります。

 

【春夏秋冬壁】

こちらに施工されたのは「春夏秋冬」と呼ばれる左官壁で、季節を感じる4つの塗りパターンを1枚の壁に再現したものです。

のどかな川面のような春波、青空に広がるような夏雲、稲穂がそよぐ秋風、澄んだ寒い夜のような冬月。四季が繰り返され時が進んでゆきます。お客様をお迎えする「お家の顔」として作って欲しいというオーナー様の願いで、弊社グループの左官職人さんが丁寧に仕上げました。

左官壁は月日が経てばたつほど味わいを増してゆく、共に暮らして、思い出を作っていける壁です。

 

【お手洗い】

こちらも左官壁を取り入れ、落ち着いて安らげる和の雰囲気を作り出しています。

手洗いの陶器はお客様がご自分で選んでお持ちくださったもので、その高さに合って、インテリアの邪魔にもならない水栓金具を探し出しました。

 

【壁】

今回のお客様は塗り壁にこだわりをお持ちでしたので、左官の技術をめいっぱい使ってご要望にお答えしました。

写真は版築があるお部屋の一角ですが、ご覧のように材料もカラーも違う3種類の塗り方で仕上げてあります。

塗り壁で仕上げられたお家でも、天井を塗るのはとても難しいため天井だけはクロスという場合も少なくないのですが、こちらの事例では高度な技術を使用して天井も印象的なパターンの左官仕上げにしました。

 

インダストリアル、ヨーロピアン、和風などインテリアにも色々あり、お客様のお好みは全て同じというわけではありません。

「こういったお家に住みたい!」という理想をしっかり伝えてくださればUOVOはご予算の中でその実現に向けて全力を尽くします。お客様の夢を叶えるのが「UOVOらしさ」なのです。